イ・キューブ

ご挨拶

21世紀の最初の20年がまもなく一区切りとなり，国際社会でも持続可能な地球社会の在り方を示すSDGsの行動の道のりが具体化してきました。考えてみますと，日本の社会では阪神淡路大震災をきっかけにボランティアがごく普通になったと言われていますが，それでも，NPO法人等の活動に関わっている人はまだ限られています。

理事長として，2018年の春に話題を提供しました。それは，

①NPO法人をめぐる社会状況と暮らしのデザイン

②人生100年時代のくらしのデザインと社会イノベーションの課題

③画一化し大量供給モデルに占領された社会サービスを生活者目線で見直し再構築する意義

④シニアや社会人の学びなおしについての新しいモデルの構築

⑤多世代型の発想で市民の健康活動を支援するシステムの開発　等の脈絡での話題でした。

生活環境，人間環境，地球環境を考える市民団体として非営利で活動したいと考え，発足当時はEnvironment，Economy，Ecology，Energy，Education，Entrepreneurship等の頭文字を３つ重ねた立体で調和的な社会像をイメージしたように思いますが，今や環境と経済，社会の３つの側面からの持続可能社会を具体化する道のりをSDGsが示しています。個人的には公害や環境破壊の経験を踏まえて，人の健やかさ，まちの健やかさとともに地球の健やかさを捉えることが「確かな道のり」を歩むメインストリームだと思います。

微力ですが，語り合い，自分の行動と社会の動きをシェアできるような場を当法人の事業が提供できることを目指して尽力します。ご協力をお願いいたします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2018年3月31日

特定非営利法人イ・キューブ理事長　盛岡　通

最近の活動

イ・キューブ講演会

「継承可能都市（圏）‐将来世代の人が豊かになり地球が楽になる都市（圏）戦略」

講師：中部大学教授持続発展・スマートシティ国際研究センター長

講演時間13:00-15:00，質疑：14:30-15:00

このテーマのもとに，医療，芸術文化，生活，余暇，ビジネス等がもたらす生活の質と，それを得るための地球社会への負荷を対比する充足を軸とした都市（圏）を計画・評価，そのためのエンジンとして孫文の平均地権の視点からの全空間プライシングと開発利益還元システム，施設や交通ネットワークへの投資を融合・統合して，して相乗効果を生み，土地利用が整って都市の質の高い蓄積が増えていく制度，等を繋げて都市（圏）を格上げしていきたい」

リモート参加申し込み：事務局　金子泰純

hirozumikaneko2015@gmail.com

市民共創を考える講演会

「持続可能な地域づくりに求められること」

～山が動き始める中での全体最適のあり方を考える～

講師：アルパック地域計画建築研究所取締役

　　　　　　　　　　名古屋事務所長 畑中直樹氏

講演時間：13:30－15:00，質疑：14:40－15:00

　自社以外のサプライチェーンにおけるCO2の排出を考える中で，サプライチェーンを通じて地域の産業界も含め社会全体が動き始めているなど，気候危機をめぐる国内外の動向，およびその中で兵庫県以外の地域での人材育成の取組などについて共有します。また，SDGｓや環境・経済・社会の統合的解決の中で，地域経済循環について考えるとともに，さらに，市場のメカニズムに委ねた一部の大企業が利益を収奪する「いいものをより安く」（部分最適）から，相対取引も含めた「持続できる適正な価格で」（地域での全体最適）への転換についても議論できればと考えています。

参加申し込み：dfnfm512@kcc.zaq.ne.jp

　　　　　　　（締切5/12），

イ・キューブ事務局長　古武家まで

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学術講演会「SDGs時代，学校教育は生きていく力を育むことができるか」

演者：大阪教育大学教授　石川聡子先生

講演時間：11:30～12:10，

質疑：12:10～12:30

近年アメリカに端を発するSTEAM教育等で，数理・データサイエンス・AIに対応した授業科目などが導入され，中等教育段階の一部の学習者層の学びのあり方や若者の学校から労働現場への移行には，個人の豊かな生き方の実現だけでなく日本の再生にもつながる大きな課題があると言えます。

こうした現状について話題提供をおこない，実態の把握や改善に向けた学術的な問いの立て方や方法論も視野に入れて，会員間で意見交換をおこないます。

参加申し込み：dfmfn512@kcc.zaq.ne.jp 　

　（締切5/26）

イ・キューブ事務局長：古武家まで

西澤英和氏Zoom講演会報告

2020年12月11日（金）に新型コロナウイルス流行への対応としてリモートによるZoom講演会で行われた，NPO法人イ・キューブ主催，健康まちづくり研究会共催の講演会「西洋館の耐震的保存改修を巡って」に関し，関西大学環境都市工学部建築学科教授の西澤英和氏の講演要旨を掲載します。

講演要旨はこちら

西澤英和氏講演・見学会

→オンライン講演会に変更

NPO法人イ・キューブ主催，健康まちづくり研究会共催　オンライン講演会

講演「西洋館の耐震的保存改修を巡って」

講師：関西大学環境都市工学部建築学科教授　西澤英和氏

期日：2020年12月11日（金）

　　　　　　13:00-14:30（入場無料）

13:00-14:30：講　演

①西洋建築が日本国内に紹介され，日本の和風建築と融合，接合した大正期（昭和初期）の木造住宅の保全活用の課題

②木造建築の持つ工法上の安全（風や地震等の外力に対して）の確保上の課題

Zoomによるオンライン講演会

参加申し込み：　

　dfmfn512@kcc.zaq.ne.jp （締切12/10）

　（イ・キューブ事務局長：古武家）まで

西澤教授講演会ポスターVer2-2.pdf

PDFファイル 1.4 MB

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玉置泰紀氏講演会報告

2019年12月21日(土)に関西大学梅田サテライトキャンパスで行われた，NPO法人イ・キューブ主催の講演会「メディアから見た万博2025年を介した関西の健康・医療のまちづくり」に関し，KADOKAWA 2021年室　エグゼクティブプロデューサー担当部長玉置泰紀氏の講演要旨を掲載します。

講演要旨はこちら。

寺田裕美子氏講演会報告

2019年12月14日(土)に関西大学千里山キャンパスで行われた，健都スマートシティ協議会主催（NPO法人イ・キューブ共催）の講演会「『健やかサービスのオープンイノベーション・プラットフォーム』の実装に向けた第2回ワークショップ」に関し，米園芸療法協会認定園芸療法士の寺田裕美子先生の講演要旨を掲載します。

講演要旨はこちら。

玉置泰紀氏講演会

NPO法人イ・キューブ主催，関西大学健康イノベーション研究会共済

講演会

「メディアから見た万博2025年を介した関西の健康・医療のまちづくり」

講師：KADOKAWA・2021年室

エグゼクティブプロデューサー担当部長

玉置泰紀氏

期日:2019年12月21日(土)

15:00-17:00（入場無料）

場所:関西大学梅田サテライトキャンパス7階会議室

お問い合せ先:関西大学先端科学技術推進機構社会連携部プロデューサー

盛岡通（研究会担当）

TEL:06-6368-1178

E-Mail:tmorioka@kansai-u.ac.jp

玉置氏講演会チラシ.pdf

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2019年9月10日理事会報告

詳細はこちら

尾崎平会員からの調査報告（19.6）

武庫川廃線跡ウォーキングでの調査報告　　関西大学　尾崎平

環境NGO「21世紀の武庫川を考える会」ニュース第85号より（文章は「だ」調に変更）

今回（19.4.27）は，本イベントに同行させていただき，十数名の方の歩数ならびに，道中の気温や湿度などを計測させていただいた。まず，今回のイベント中の気温は15～20℃，湿度は30～55%程度と，非常に快適な環境下でのウォーキングだった。スタートの10時の西宮名塩駅での気温が18.8℃，ゴールの14時の武田尾駅での気温が20.4℃だった。北山第一トンネルを始め，トンネル内の気温は，トンネル前後の気温と比べて約1℃ほど低い状態だった（ちなみに，トンネル出入付近の地表面温度は，日陰で15℃前後，日向で20℃前後に対して，トンネル内は10℃弱だった）。

歩数の計測に協力いただいた15名の方の平均歩数は，約1.3万歩だった。本イベントに参加すると，1日の目標歩数を十分達成することが可能であることがわかった。

また，アンケートの結果，ほとんどの人が「廃線跡ならではのトンネルを歩くことによる明暗が心地よい刺激であった」「ウォーキング中に聞こえてくる音（自然音や人工音）は心地よかった」と回答しており，自然の中を歩く廃線跡ウォーキングが，参加者の皆さんにとって心地よいイベントであることが改めて明らかとなった。なお，運動負荷としては7名の方が「やや大きい」，5名の方が「大きくも小さくもなく」，1名の方が「やや小さい」と回答された。本廃線跡ウォーキングは，環境や防災のことを学ぶことができ，さらに健康面でも，心地よく，適度な運動負荷を感じることができる良いイベントであると言える。

最後に，計測ならびにアンケートにご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。また，本イベントへの参加を快諾いただいた『21世紀の武庫川を考える会』の皆様に感謝と御礼を申し上げます。